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2014年7月

来るべき日のために

35℃。どこでもない ここトーキョーの気温。
利賀村の炎天下では感じなかった ねっとりとからみつくような暑さ。熱さ。

そう、数日前まではたしかに利賀に居た。
車で7時間。遠いのか でも地続きの あの 利賀。

朝、目が覚めた瞬間から 眠りに落ちるその時まで。
いや、眠っているときも夢のなかでも。
ただ目の前にある『楽屋』のことだけを考えていられる幸福な時間。

宿舎と岩舞台をただ黙々と移動する道。
鳥が鳴き、涼しげな風が吹き、満天の星が包む道。
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岩舞台の近くにテントを張りベースをつくり、ずっと野外にいた。
キャンプを趣味とする私には、野外で生活するだけでもかなり幸せ。
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お天気は色々と。
霧の立ちこめる夕方に到着し、翌日は土砂降りとピーカンが交互にやってくる日。
びしょぬれの平台から、すぐに立ち上る水蒸気。
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深夜におよぶゲネでは、吐く息が真っ白になるほどの寒さ。
そして昼は熱中症を気をつけなければならないほどの炎天下。

そんな過酷な自然環境のなか、スタッフの皆さんは黙々と舞台作業をすすめてくださいました。
チームというものが機能していて、とてもありがたい空間でした。
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この明かりが灯ると、いよいよ日没を待つばかり。
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日が落ち始めると、あっという間にやってくる暗闇。
この暗闇のなかで芝居をするということは、ふだんとは違う感覚が働くような気がした。

劇場の、閉じた空間とはまったく別の、
どこまでも奥行きのある闇。どこまで続くのかわからない闇。 身体のなかから湧いてきて、心の中心に降りてくるような集中。
あやうく客観を取りこぼしそうになるほどの、深い集中。

うまく伝えられないし、きっと伝えようとも思っていないのだけれど、
今回、はじめて利賀に、しかも俳優として行くことができたのは、
すばらしい経験。
たくさんのことを、自分のなかに刻んでおきたい。

夜中におよぶバラシ。
はかない一夜だけのステージ。
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私はどちらかといえば、calmな状態でコントロールすることに重きを置きがち。
そのcalmと熱情のせめぎあうところを、もっと知りたい。
多面体をつくる存在として、複雑な人間でありたい。

戻ってきたその日から、やりたいことが山のようにある。
利賀に居て、もっと精進したいと素直に思った。
ボルカノで、SCOTの蔦森さんからいただいた言葉は、たいせつな宝にする。

来るべき日は、きっと来る。

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ここで この場所で

霧のたちこめるなか とうとう利賀村へ。
山道をのぼりながら思ったのは、
ああ もう引き返すことはできないのだなということ。

この道の先にあるものが とてもこわくてたまらないけれど、
それを見ずには帰れない。

見る。

とにかく見る。

たくさんのものを晒して、いろんなものが奪われることになろうとも。


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そんなこわさのなか、初日の二作品を観た。

この地で、この空間で、作品を作るということの
何がしかがつかめそうな気がした。


利賀に、岩舞台に、この 私たちが作ってきた作品を
どう溶けこませることができるか。

あと二日間、徹底的に たたかう。


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2014.7.21 20時より 岩舞台にて
原田直樹演出 『楽屋』

富山へのアクセスは公式サイトを
利賀演劇人コンクール

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旅にでます 探しにきてください

明日、利賀にむけて出発します。
ついにこの日が来ました。
もしかしたら、ずっと来ないんじゃないかと、ほんのすこし思っていたけれど…
来てしまいました。

稽古場で積みあげながら、公園でたしかめ、発見し、探し。
トーキョーからは 遠い遠いあの山を、
信じて、夢みて、おそれ。

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一晩かぎりの、『楽屋』。
私たちの、『楽屋』。

今もてるもののすべて、そして、今まで引きずってきたものすべて、
演劇だけじゃない、私が生きてきた、すべての蓄積。
全部、連れて行きたい。

この身ひとつと言うけれど、いろんなことがあったんだ。
あんたなんかに、わかるはずはないさ。

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お時間あるかたは、21日 20時 岩舞台にて。

交通アクセス/宿泊 など詳細は >>利賀演劇人コンクール 公式サイト

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台風。 こんなにも強い風は久しぶり。
というより、いつも前の年のことなんて思い出せやしないのだけど。

夏ってどのくらい暑かったっけ?
冬ってどのくらい寒かったっけ?

次々目の前に現れてくることに夢中になっているうちに、
過ぎた記憶が ぽろぽろと落ちていく。

今は とにかく、利賀。
利賀にむけての稽古を続けています。

暮れゆく公園で。遠くのビルにむかって。
届かない声を 空にのせて。

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トーキョーとは きっと色んなものが違う、
利賀の風景のなかで、
この戯曲と一緒に 何をみるんだろう。

年が過ぎても忘れない そんなものが あるんだろうな。


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生きものは すべて死にむかう。
ならば どう枯れゆくのか。


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『楽屋-流れ去るものはやがてなつかしき-』

演出:原田直樹(夏色プリズム)
2014/07/21(月祝) 20:00開演
at 富山県利賀芸術公園 岩舞台

詳しくは「利賀演劇人コンクール」Webサイト


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まだ見ぬ星影

台風とやらが、近づいているらしい。
どうやらたくさん雨が降るらしい。

利賀にむけての稽古の日々。
通し稽古も始まり、徐々に野外稽古を増やしていきたいところ。
台風か…。

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やはり野外でお芝居をする気分は格別で、
夜道の散歩よりも、川原の花火よりも、
どうしたって たまらない。

星の見えない東京でも、月だけは見える。
頭上の月と、高い高い空と、何かの気配と息遣いと。

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ここから先は、理解したものをどれだけ形にできるか。
パフォーマンスとして体現できるか。

あたまのなかにあるものを
感じて 外に出してゆく作業、

妥協するのか もう一つ先に進めるのか。
自分との闘い。

東京から富山まではきっと遠いのだろうけど、
そのかわりに、きっと満天の星。
もし、来てくださったら、嬉しいです。

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『楽屋-流れ去るものはやがてなつかしき-』
演出:原田直樹(夏色プリズム)
2014/07/21(月祝) 20:00開演
at 富山県利賀芸術公園 岩舞台

詳しくは「利賀演劇人コンクール」Webサイト

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